株式投資で得られる平均リターンは?【6万人以上を分析】

本記事はこんな悩みを解決します

  • 株式投資で得られる平均リターンを知りたい
  • 自分のリターンが平均以下だった場合、どこに投資すればいいか知りたい

「株式投資をやっている」、もしくは「始めようか悩んでいる」という方は、他の人が株式投資でどのくらい利益を上げているのか気になるのではないでしょうか?

今回は、株式投資で得られる平均リターンについて解説します。

 

個人の株式投資リターン

カリフォルニア大学のBrad M. Barberらが、株式投資をしている66,465世帯を5年間にわたり調査した論文では、次のことが報告されています(参考)。

個人の株式投資リターン

  • 株式投資の売買が多い世帯は年間平均11.4%のリターン
  • 株式投資の売買が平均の世帯は年間平均16.4%のリターン

※市場の平均成長率は17.9%

 

つまり、個人の株式投資リターンは市場の成長率に劣り、売買が多くなるほどリターンは低下するというわけです。

 

個人の株式投資リターンが市場平均に劣る理由

個人の株式投資リターンが市場平均に劣る大きな要因は、「投資家の非合理的な行動」です。

これが実に全体の約半分を占めています。

非合理的な行動とは、株価が下がると株を売り、株価が上がると株を買うという行動です。

株式投資初心者ほど、株価が下がるとパニックになって売り、逆に上がると急いで買いに走ります

 

また、必要以上に運用にお金を回しているためか、急な出費によって株を現金化することも要因のひとつのようです。

 

プロの株式投資リターン

次の表は過去30年のアメリカの

  • 株式ファンド※
  • 分散ファンド
  • 債券ファンド
  • S&P500※
  • 債券インデックス

の平均リターンを表しています(参考)。

赤い丸で囲っているところが、株式投資ファンドとS&P500の平均リターンです。

12ヶ月、3年、5年、10年、20年、30年、どの時点でも株式ファンドはS&P500に平均リターンで劣っています

30年で見ると6.69%も差があります。

 

6.69%と言ってもよく違いが分からないかもしれないので、具体例を出しましょう。

たとえば、100万円を株式投資ファンドとS&P500に投資して30年経過した場合、株式投資ファンドは約290万円になるのに対し、s&P500は1,900万円を突破します。

これぞ桁違い、ありえないくらい全然違いますよね。

 

株式ファンドとは?

複数の投資家から集めた資金を用いて株式投資を行い、そのリターンを分配する仕組み(投資信託)

S&P500とは?

米国企業を幅広く代表する約500の企業が採用されている株価指数

 

プロの株式投資リターンが市場平均に劣る理由

プロが運用しているのになぜこのような差が出るのでしょうか?

それは「手数料の高さ」と「出資者の途中解約」の2つです。

 

株式ファンドはアクティブファンドとも呼ばれ、運用担当者が株式の銘柄や投資割合を決定します。

そのため、運用担当者に多額の手数料を払わなければなりません。

 

また、投資ファンドは出資者の途中解約にも対応しなければならないので、資金をすべて使うわけにはいかず、ある程度現金のまま残しておく必要があります。

 

自分のリターンが平均以下だった場合、どこに投資すればいい?

ここまで読んだ方ならお気づきかもしれませんが、「株式投資リターンが市場平均に届かない」「届く自信がない」という人は、市場全体に連動した指数に投資すべきです。

 

S&P500や日経平均、TOPIXなど市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託は「インデックスファンド」と呼ばれます。

インデックスファンドは銘柄や投資割合を決定する必要がほとんどないため、手数料も格安です。

 

まとめ

今回は「株式投資の平均リターン」について紹介しました。

 

株式投資をしている人のほとんどは市場平均に届いていません

もしプロに任せたとしても手数料が高いうえ、市場平均に遠く及ばないため、投資先として不十分です。

「株式投資リターンが市場平均に届かない」「銘柄を自分で選ぶのがめんどくさい」という方は、素直にインデックスファンドに投資したほうがいいかもしれませんね。

 

「これから株式投資で稼いでやる!」という方は、とりあえず市場平均を目指してみてください。

もし日経平均やTOPIXの上昇率を超えることができたら、敏腕投資家と呼べるでしょう。

 

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